みんなで試食会。

ゆうこさんとニシノさん

共有スペースで何やら騒がしいのを聞きつけて、

 

誰やらひとり、上の自分の部屋から降りてきました。

 

そう、ここは、15人が住むことができる、シェアハウスなのでした。

 

「何してんの?」

 

二階から降りてきたとらさんが、うさぎさんに尋ねました。

 

うん。この人がね、箱が開かないから困ってここにきたんだけども、

箱の底を触ってたら、急に底が開いちゃって、中身をぶちまけちゃったんだよ。アハハ。

てことは、底と思ってたとこが、上だったんだねぇ。。。

 

「うさぎさん、何をわからんこと言ってるんだよ。本当にいつもノーテンキなんだからね。」

 

そう言いながら、とらさんは、うさぎさんを優しく見つめました。

 

そして、みんなで、色とりどりの粒たちを拾って、元の箱の中に戻し始めます。

 

その粒は部屋中に広がってしまったので、拾い集めるのは少し苦労しましたが、

 

みんな、根気よく拾う作業に没頭したので、すぐに、元どおりに集めることができました。

 

キラキラキラ〜✴︎

 

拾い集めたその粒たちは、陽の光を受けて、美しく輝いています。

 

なんだろうこれ?多分飴ちゃんかなんかだよね。食べてみようか。

 

ノーテンキなうさぎさんは、さっき床に落ちていたことも微塵も気にせず、

 

でも、いいですか?と、持ち主の髪の長い女の人に許可をもらうことは忘れず、

 

その、キラキラとした粒を、一つ、手にとって、少し匂いを嗅いでから、

 

口にそっと含みました。

 

 

うぅ〜ん、ボニッシモー!

 

 

うさぎさんは、うっとりして、叫びました。

(うさぎさんは、時々変なイタリア語も喋ります。)

 

とらさんは、そのうさぎさんの様子を見て笑いながらも、

 

「どれどれ、ぼくもひとつもらってもいいかな?」

 

と持ち主の女の人に律儀に確認をして、グリーン色をした粒を、

ひとつつまんで口に放り込みました。

 

ウーーーーン。

 

とらさんは、苦い顔をして、共有スペースにあるキッチンの方へ向かい、

 

三角コーナーに、ペッ!とそれを吐き出しました。

 

「ぼくの口には合わなかったようだけど、まぁ、悪くないんじゃないかな。

他の味は違うかもしれないしね。これは、飴の詰め合わせかなんかだね。」

 

持ち主の髪の長い女の人は、うさぎさんととらさんの一部始終を黙って見ていました。

 

見れば見るほど、

 

小さく、

 

悲しい顔になっていきます。

 

どうしたんですかぁ?

 

ノーテンキにうさぎさんは尋ねます。

 

「うっ。。。もっと、、、もっといいものが入ってると思ってたのに。。。

これがあれば、、、これさえあれば、、、幸せになれるって!!!!

実は、、、いつも前を通るジュエリー屋さんのショーケースに、これはいつも飾られていたんです。

と、と、とっても高そうで。。私なんかでは全然買えそうもなくて。。。ぅぅぅ。。。

私、どうしても欲しくて。

そのショーケースには、

<この箱の中には、あなたが幸せになるために足りないものが入っています。

何が入っているかは開けてからのお楽しみ!>

って、書いてたんです。。。実際、私の知ってる人はみんな、その箱を持っていて、

彼氏と幸せそうにデートしたり、旦那さんと子供と手を繋いで公園で遊んでいたりするんですぅぅ。

だ、だからっ。。悪いこととはわかってたんですけど!!!

通りかかった時に、たまたまその箱がショーケースから出されたまま、他のお客さんと店員さんが、

少し遠いところで話し込んでいたので、、うっそういえば、その人も結婚指輪を見にきていたみたいだったけど。。

ぽんっ。

て、持ってきてしまったんですぅぅぅぅ。。。でも、もう返してきますぅぅウゥゥ。

私は、どうせ幸せにはなれないし、さっき拾ってる時にいくつか口に入れてみたけど

なんの味もしないんですぅぅぅぅ。」

 

その女の人は、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら一気にまくし立てました。

 

 

とらさんとうさぎさんがポカーーンとしている間に、

髪の長い女の人は、箱を持っていたカバンに入れ、

一礼をしてそそくさと玄関から出ていきました。

 

 

 

 

それから数日後、うさぎさんはとらさんと一緒に川べりを散歩した帰り道、

ふと気になって、あの女の人が言っていたであろう、ジュエリーショップの方へ歩いていってみることにしました。

 

髪の長い女の人が言っていた通り、例の箱は、一番目立つショーケースの中に入れられ、

うやうやしく飾られていました。

 

うさぎさんは、中へ入っていき、お店の人に尋ねました。

 

この箱はどんなものなのですか?

 

とっても綺麗な笑顔をした店員さんは、にっこり笑ってこう答えます。

 

「いらっしゃいませ。この箱は、キャンディーアソートが入っているんですよ。

 

いろーんな味が入っています。美味しいのもありますが、ものすごい酸っぱいのとか、

 

草の味っぽいのとか、ピリリとスパイスが効いたものとか。

 

面白いでしょう?ここに、結婚指輪や、ペアリングを買いに来たお客様に、

プレゼントしているんです。

 

そうですねぇ、

時には、自分のためにジュエリーを買いにいらっしゃるような素敵な女性にもお渡しします。

 

このキャンディーアソートはとっても不思議でね。

目をつぶっておまじないをしながら選んで口に入れると、その時のパートナー、もしくは自分自身との関係性を表すようなお味が出てくるらしいんです。

 

苦いものだったら、あ!今は苦い経験が必要なんだな!とか、

酸っぱいと、あ!ちょっと口すっぱく言い過ぎてるかな!とか。

 

お味の感じ方は人それぞれなんですけどね。ものすごい酸っぱいの好きな方もいらっしゃるし。

 

みなさんに言えるのは、パートナー、もしくは、自分自身と、嘘偽りなく、

まっすぐに心を重ね合わせているときは

とーんでもなく、エクスタシィーで、しあわせなお味がするそうです。

私は、まだそんなのは、味わったこと、ないんですけどね。」

 

店員さんはいたずらっぽく笑いました。

 

うさぎさんととらさんは店員さんにお礼を言って店を出ました。

 

ふたりは、

 

それぞれが感じた味について語り合いながら、

 

シェアハウスへの帰り道を歩き始めました。

 

 

 

 

 

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