みちこニシノさんに出会う。

みちこの日記ブログ。

みちこさんは最近はすっかりブログのことも忘れ、

旦那さんのご飯作りや買い物、

孫の世話、娘の頼まれものの買い出し、送り迎え、

ポーセラーツの仲間たちの発表会やお付き合いに走り回っていました。

 

あ〜ほんとにいそがしい!なんで忙しいかよくわからないけどー!

 

そう言いながら、みちこさんは楽しそうです。

 

今日は、仲間のダンスの発表会に誘われ、見に行くという用事があります。

その時に渡すプレゼントを用意することを忘れていたみちこさんは、

ダンス会場のある、降りたことのない駅の駅前に、可愛らしいお花屋さんがあるのを見つけました。

 

「ちょうどいいわー!」

 

お花が大好きなみちこさんは、早速店に入り、

あの子はフラメンコだから、情熱的なバラのアレンジメントにしてもらおー♪

と、お店の人に頼みました。

 

その時店には一人しかおらず、他の方の注文も受けていたので、

1時間ごくらいに来てください、と言われました。

 

そうね、友達の出番は結構後だし、全然間に合うから、、、

そういえば最近人に会ってばっかりで疲れた。。。

ちょっと休憩しよう。

 

その駅周りをあてもなく歩いていると、、、

 

なんとも香ばしいコーヒーの香りがする、レトロな喫茶店を見つけました。

パンケーキの甘い香りと、かすかに聞こえるジャズの音。

 

カランコローン

 

今時コントの設定でしか聞かないような入り口のベルの音。

 

みちこさんは、ワクワクして店内を見回し、

マスターのような人に笑顔で促され、窓際の小さなテーブル席に座りました。

 

はぁ、、そういえば最近、全く一人の時間がなかったな。

 

美味しそうなふかふかのパンケーキと、ホットコーヒーを注文し、みちこさんは少し目を閉じました。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

でね、僕はこう思うんだ。

今、若い人たち、魂のまんま、生きられる子たちがすっごく増えてる。

ほんとに素晴らしいことだよね。

で、僕たちくらいの30代〜40代もかな、

結構ハードだったよね(笑)ありのまま生きるって、何?みたいな。

学校でも就職しても、頭の上にはショーワの重た〜い価値観の人たちがいつもいたでしょ。

同世代でも、そっちかわの頭で一生懸命努力して努力して、成功したりして、なんかぱかっと分かれていったよね。

僕は、その価値観のおかげで自分を責めて自分をころしてしまいには、

「ほんとうに」自分を殺してしまいそうになった。

だけどさ、

やっぱりそうしなかったのは、母親がいたからなんだ。

何ヶ月も何ヶ月も部屋から出られなくなって、

心配した父親が半狂乱で、何かに取り憑かれてる!と背中を叩いて来たり。今なら笑えるけどさ。

大学まで出してこれか!と言われた時もものすごく悲しかった。

今まで父親に褒められようと頑張って来てのその結果だったからね。

僕が全く眠れなくて辛い時も、寝ずに働いてる人もたくさんいるんだ!!とわけわからんこと言われたりして。

ハーーー思い出しても疲れるけど、

そんな時も、いや、いつでも、

僕の好きなことを、好きなものを、思い出させようと、

ケーキ買って来たり、本や音楽を勧めてくれたりした、

ただそれだけをやってくれたのが母親だったんだ。

今思ったら、

頭カチコチの父親から、必死に僕を守ってくれていたというか、

僕の魂をまもってくれていたんだね。

 

そんな母親世代、今の50代からちょっと上くらいの人って、

そんな役割があると思うんだ。

団塊の世代、昭和の世代の大人は、硬いよ。そして、とても荒い。

いわゆる重たい地球のエネルギー。

その時はその時、それいいんだけど、地球はもっと軽くなっていくところで。

地球が軽くなっていくためには、そこにいる人たちが軽やかになっていくことしかないんだよね。

軽やかに生きる、ということは、

僕に言わせれば、魂のままに生きる、ていうこと。

昭和から考えると、それはとても難しいことだったんだ。

上の世代が、下の世代を押しつぶす。重たいまんまの連鎖だ。

そこで、50代のそうだな、女神世代、と名付けてみようかな(笑)

大きな愛とパワーを持って、

これからの子供達を、守りに来た。

そんな気がしているんだ。

新しい子供達の魂はピュアすぎて、とても繊細だ。

それを育てる人たちは、重さも軽さも知っていないといけない。

それが、僕たちの世代。

そして、僕たちが壊れないように、

そっと、

物陰から、木陰から、ある時は忍者のように影に日向に

一生懸命、

あんたたちは軽い方へいきなさい!ここは私たちに任せて!

って、棍棒持って、頭固いモンスターを食い止めて、

僕たちを「ありのまま」の世界へと送り出してくれてたのが母親世代って気づいた。

みんながみんなそうというわけじゃないけど、

そうゆう、最強の門番、みたいな役割を持った世代なんだよね。

だから逆に、若い子たちに、

自己犠牲はやめて自由にいきなよ!とか偉そうに言われちゃうこともあるんだけど、

役割が違うし、

はいはい、と聞いてあげながら「よし、ミッション成功!」と笑っているのかも。

そんな意味で、僕はあの世代に感謝を送りたいといつも思っているんだよ。

 

〜〜〜〜〜〜〜

少し寝ていたのかな。

何かがポトンと手の上に落ちた感覚で目を開けました。

それは、自分の涙でした。

 

あれ、なんで泣いてるのかな。

誰かの話を聞いちゃってたような気もするけど、、

 

でもなんだか、

心があったかい。

少しだけ冷めてしまったコーヒーとパンケーキをささっと平らげ、

 

さて、そろそろお花を取りに行こうかしら

とお会計をして外に出ました。

 

花屋の前に着くと、なんとも可愛らしい紫のカーネーションがたくさん出ていました。

ふと思い立ち、10本ほど自分のために包んでもらい、

 

なんだか満たされた気持ちで、

友達のダンス発表会会場へと向かいました。

 

 

 

 

 

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