コンコン!コン!
あれ、こんな夜中に誰だろうな。
ニシノさんはそう思って、ドアの近くへ行くと、
おい!助けてくれ!!!
という声が聞こえたので、そーーーっとドアを開けてみました。
すると、そこには怪我をした男女が立っていました。
ニシノさんは、何かを察し、いつもの笑みを浮かべて
「ああ、どうぞどうぞ。私は医者でもありますので。手当しましょう。」
と、中へ招きいれました。包帯を巻き、傷を調べました。
ニシノさんには、不思議なヒーリング能力があり、根本的に直すことはできないけど、
痛みや出血を和らげることができました。
「ありがとうございます。もう大丈夫みたい。」
彼女は感謝を述べました。お風呂に入っていたゆうこさんも髪を拭きながら出てきて、
ちょうど同年代だった4人は、お酒なんかも飲みながら、楽しく話しました。
「さて、そろそろ寝ましょうか。」
お酒にあんまり強くないゆうこさんは、眠くなったのか、寝室の割り振りをはじめました。
彼女はゆうこさん。峯岸さんは、ニシノさんの部屋で眠ることになりました。
★
次の日の朝。
お寝坊のニシノさんは、下の階が騒がしくて目が覚めました。
「なんだって!!?なんで起こしてくれなかったんだよ!!!」
峯岸さんがゆうこさんに怒っています。
「彼女が絶対に言わないで、て言ったの。でもね、きちんと病院まで届けたから、大丈夫よ。安心してね。さ、何フレーバーのコーヒーがいい?」
ゆうこさんは、怒ってる人のパワーを吸収して、おだやかに変えることが大得意。
峯岸さんくらいお手の物です。
「。。。なんでもいいです。」
ゆうこさんは、キャラメルフレーバーのカプセルを選び、トーストを焼いて、たっぷりのバターと一緒に峯岸さんに出してあげました。
美味しい。
峯岸さんは、トーストを一口かじり、コーヒーを飲むと、ふぅーーっと一息つき、誰にともなく話しはじめました。
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