峯岸さんの話その2。

ゆうこさんとニシノさん

コンコン!コン!

 

あれ、こんな夜中に誰だろうな。

 

ニシノさんはそう思って、ドアの近くへ行くと、

 

おい!助けてくれ!!!

 

という声が聞こえたので、そーーーっとドアを開けてみました。

 

すると、そこには怪我をした男女が立っていました。

 

ニシノさんは、何かを察し、いつもの笑みを浮かべて

 

「ああ、どうぞどうぞ。私は医者でもありますので。手当しましょう。」

 

と、中へ招きいれました。包帯を巻き、傷を調べました。

 

ニシノさんには、不思議なヒーリング能力があり、根本的に直すことはできないけど、

 

痛みや出血を和らげることができました。

 

「ありがとうございます。もう大丈夫みたい。」

 

彼女は感謝を述べました。お風呂に入っていたゆうこさんも髪を拭きながら出てきて、

 

ちょうど同年代だった4人は、お酒なんかも飲みながら、楽しく話しました。

 

「さて、そろそろ寝ましょうか。」

 

お酒にあんまり強くないゆうこさんは、眠くなったのか、寝室の割り振りをはじめました。

 

彼女はゆうこさん。峯岸さんは、ニシノさんの部屋で眠ることになりました。

 

 

次の日の朝。

 

お寝坊のニシノさんは、下の階が騒がしくて目が覚めました。

 

「なんだって!!?なんで起こしてくれなかったんだよ!!!」

 

峯岸さんがゆうこさんに怒っています。

 

「彼女が絶対に言わないで、て言ったの。でもね、きちんと病院まで届けたから、大丈夫よ。安心してね。さ、何フレーバーのコーヒーがいい?」

 

ゆうこさんは、怒ってる人のパワーを吸収して、おだやかに変えることが大得意。

 

峯岸さんくらいお手の物です。

 

「。。。なんでもいいです。」

 

ゆうこさんは、キャラメルフレーバーのカプセルを選び、トーストを焼いて、たっぷりのバターと一緒に峯岸さんに出してあげました。

 

美味しい。

 

峯岸さんは、トーストを一口かじり、コーヒーを飲むと、ふぅーーっと一息つき、誰にともなく話しはじめました。

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