泣き疲れたゆうこさんは、そのまま眠ってしまいました。
翌朝起きて、シャワーを浴びてから、コーヒーを入れました。
甘い、甘い、バニラのフレーバーのものでした。
それを飲み干すと、
イアイをこの家へやって来た鳥かごに入れ、出かける準備をはじめました。
まず、イアイと、家の鍵を、この間やって来た宗教勧誘の女の人のところへ預けに行きました。
その髪の長い女の人は、もう勧誘することはやめ、時々、ゆうこさんとたわいもない話をしに
お茶を飲みに来ていたのでした。
その人は、ゆうこさんに、とても感謝をしていたので、快くその申し出を了解し、
イアイを、その大きな胸に抱っこしました。(彼女はとても立派な胸をしていました。)
そして、ゆうこさんは、電車に乗り、
そこから2時間ほどの、自分の故郷へと向かいました。
〜私は、何かを忘れて来ているのかもしれない。
そんなことを思いながら、ただひたすら外の景色を眺めながら、電車にゆられていました。
故郷の駅へ着くと、ゆうこさんの足は、勝手に、とある場所へと向かいはじめました。
それは、子供の頃大好きだった、教会でした。
コメント